2024年3月4日、今年度末で定年退職を迎える工学部機械工学科の江鐘偉教授の最終講義が盛大に行われました。江先生は東北大学で助教および准教授を勤められ，その後 1999 年に当学科の教授に着任されました．以来25年間，機械工学科システム設計工学系の教員として，研究の推進だけでなく学生の教育と後進の指導に献身的に取り組まれ、本校の教育と研究に多大な貢献をしてこられました。

最終講義は「ものづくり創成教育と応用研究を中心とした工学系人材の育成に向けた取り組み」と題したお話しで、江先生は本学で取り組んでこられた研究活動を，ともに課題に取り組んだ研究室学生の名前とともに振り返られました．研究の領域は非常に広範なもので，一人の教員のトピックスとは思えないほど豊富な内容でした。

また、「ものづくり教育」への取り組みについては、その原点と発展過程、そして山口大学の学生教育への貢献について、わかりやすく解説いただきました。先生が構築された教育プログラムは、学生がプロジェクトベースの学習を通じて主体的に知識を得る方式で、工学系学生にとって難しいとされる「ストーリー作り」の重要性を理解することができるように設計されており、学生の成長を身近に感じられることが大きな魅力ですと語っておられました。

講義の最後には、これまでの教育研究活動において学生から学んだことが多く、その結果が今の取り組みに生かされていることを関係の皆様に感謝されていました。

今後は、学内の後進育成や研究活動を継続される予定です。また、人材育成を目的とした法人であるiRE-Asiaの代表として、アジアを中心とした学生の教育活動に邁進されます。

江先生の長年にわたるご尽力とご献身に深く感謝するとともに、これからも益々のご活躍が続くことを心より期待しております。本当にありがとうございました。

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