布川拓海さんと西原健さんが国際会議 ICIARE 2021 において Best Paper Award を受賞しました
創成科学研究科博士後期課程,システム・デザイン工学系専攻2年の布川 拓海さん(マイクロメカトロニクス研究室(指導教員:江 鍾偉教授))と,創成科学研究科博士前期課程,機械工学系専攻2年の西原 健さん(機械システム制御工学研究室(指導教員:藤井 文武准教授))が,2021年12月17~19日にオンラインで開催された国際会議 The ninth International Conference on Innovative Application Research and Education (ICIARE) 2021において発表した論文
Takumi Nunokawa, et al. “Evaluation of lower limb muscle function by SS-5 test using a floor reaction force meter”,
Ken Nishihara and Fumitake Fujii “Small demolition robot ADR-01 with non-rigid installation of hammering unit”
が,同会議の最優秀論文賞(Best Paper Award)を受賞しました. 対象となった論文の概要と受賞者からのコメントを以下に掲載します. 【布川さん】 高齢者施設では,下肢筋力の評価に5回椅子立ち上がりテスト(SS-5 Test)が良く用いられていますが,具体的な筋力低下の程度が分からないといった問題があります.本研究では,フレイル患者に対して床反力計を用いてSS-5テストを行い,特に座り動作の床反力から下肢筋力の評価が可能であることを示しました.現在,医療現場ではフレイルに対し,精度高く簡便な診断方法が求められており,本研究の今後の発展が期待されます. この度の受賞について,布川さんは「このような名誉ある賞を頂き,大変嬉しく感じております.ご指導ご協力頂きました江教授や山口大学病院の先生方に深く感謝申し上げます.今回の受賞を励みに,より一層精進して参りたいと思います.」とコメントしています. 【西原さん】 対象となった論文は,セメント工場で散見される固結物を破砕撤去する作業の省人化のための移動ロボット型破砕機の設計について検討した結果をまとめたもので,論文中で提案したロボット ADR-01では,破砕に用いる工具(電動ピック)で発生する振動を,その工具を位置決めするために設置した垂直多関節型ロボットのモータ出力軸にできるだけ伝播させないようにする設計上の工夫を行っています.また,工具を破砕対象物に押し付けるために用いている人工筋肉が,防振面の効果も有することを,等価な物理モデルを用いた振動解析の結果から明らかにしています. この度の受賞について,西原さんは「この度は大変名誉ある賞を頂きとても光栄です.藤井先生のご指導や研究室メンバの協力によって研究を進める事が出来ました.皆様に感謝いたします.今後も研究発展の為に努力していきます.」とコメントしています.
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