特色ある講義科目
機械工学科の講義科目のうち、特色ある科目を紹介します。
基礎セミナー
講義の他に、エンジンの分解・組立や動力伝達機構の製作などのグループによる作業・調査・報告書作成・プレゼンテーションなどを通して、将来のエンジニアを目指して機械工学を学んでいくために必要な基礎を身につけます。
アクティブラーニング形式講義(「山口と世界」「環境と人間」)
与えられた課題の達成に向けてグループで作業する科目です。社会人となってから必要となる「対人力」(inter-personal skill)育成のため,「発話」「傾聴」「ディスカッション」のグループワークを徹底して行い社会人基礎力の育成を図ります。また,受講生の技術者としてのキャリアイメージ形成を支援するため,世界を舞台に活躍する本学科OBの講演を行ったり,グループワークの成果を英語でプレゼンテーションするなど,現代社会の課題を理解し国際社会で活躍する人材が身に着けておくべき素養の育成を図ります。
ものづくり創成実習
ロボットや模型ロケットなどのものづくりをチームで行い、競技と発表を行います。専門科目の位置づけや意味をグループワークの中で楽しく学ぶことができ、チームワーク力とリーダーシップ力、プレゼンテーション力を自然に身につけます。
この科目は学生には最も楽しいと評判で、時間を忘れてものづくりに熱中し、機械工学の勉強ができる特色あるものです。
少人数クラスによる機械の4力学
熱力学、流体力学、材料力学、機械力学は4力学と呼ばれ、ロボット、航空機や自動車などの設計には不可欠で、機械工学を志す人には万国共通の必須科目です。
これらの4科目を1年生からコース別に少人数クラスで学ぶことで機械工学の基礎力を修得し、卒業研究を通じて実社会における機械の設計と制御、高度な研究開発などの応用への展開が可能となります。
機械工学実験および演習
講義によって学んだ機械工学の4力学に関する基礎力を実験とそれに関わるディスカッション、さらに徹底した演習を行うことで実質的な力にします。
特別に用意された実験課題や演習問題を解くことによって講義で学んだ学問の本質が理解でき、荷重から部材の形や寸法、自動車に必要な馬力、ロボットの構造や寸法の決定や操作アルゴリズムの設計といった具体的解析力を身につけることができます。
航空宇宙コース演習&生体・ロボットコース演習
コース別の教育目標を達成するための総合的な設計製作演習を行うことで、ものづくりと設計に関わる基本素養と実践力を身につけることができます。各コースでは卒業研究を始める前の3年生に実際の機器の設計製作を含めた演習をグループで行います。
航空宇宙コースではグライダーの設計製作と風洞実験、生体・ロボットコースではロボットアームの設計と制御、移動ロボットのボディー製作と駆動系設計、さらに設計コンセプトを適切に表現する操作プログラムの設計と作成を行います。図面に描く設計に加えて、実際に製作して実験により性能評価を行います。
これにより学習成果が実体験を通じて確認でき、コース学習の総仕上げをすることができます。

基礎セミナーでのエンジン分解・組立

動力伝達機構の製作・発表(右)