機械工学科の紹介

機械工学ってどんな事を勉強するの? 他の学科に比べてどんな特色があるの?
そんな皆さんの疑問・質問にお答えする為に、
山口大学 機械工学科のご紹介をします。

機械工学科はこんなところです

講義風景

講義風景

機械工学の卒業生は自動車産業、重機メーカー、プラントメーカーに就職するのだろうと思われがちですが、実際には機械産業から食品やアパレルメーカーまで極めて幅広い分野に就職します。
自動車、鉄道車両や航空機の生産には機械工学は不可欠です。なぜ、機械工学のエンジニアは幅広い産業で活躍するのでしょうか。それは、すべてのものがその生産において機械工学の力を必要としているからです。
生産する技術は商品の未来を左右します。スマートフォン、美しい洋服生地、美味しいパン、発明はその専門家が行ったとしても、私たちに手ごろな価格で、気に入った形で提供するのは機械工学のエンジニアです。
1枚数万円という再生医療による角膜を庶民の手の届く治療にするためのロボット開発に、医療と機械工学が協力しています。

機械工学科ではこんなことが学べます!

講義風景

講義風景

機械工学科では4力を学ぶことができます。これによりものづくりのための論理的思考が身に付き、設計が可能になります。ロボットのように機械に高度な機能をもたえるソフトウエアを加えるシステムエンジニアとしての基本が身に付きます。
コンピュータによる機械の制御は今や不可欠の要素です。システムエンジニアは情報系の学科でも育成されますが、機械の制御を主とした分野では機械工学の力が主となります。機械工学の出身者はハードウエアである機械とソフトウエアの両方を理解し、改良を加えることができるからです。
ASHIMO君の関節やその動作、強度、それにマッチさせたプログラム、あるいはその逆、機械工学のエンジニアなら両方の改良から優れたロボットの実現が可能なのです。コンピュータあっての機械ではなく、機械あってのコンピュータによる制御なのです。

機械工学科の特色ある講義内容

基礎セミナー

講義の他に、エンジンの分解・組立や動力伝達機構の製作などのグループによる作業・調査・報告書作成・プレゼンテーションなどを通して、将来のエンジニアを目指して機械工学を学んでいくために必要な基礎を身につけます。


ものづくり創成実習

ロボットや模型ロケットなどのものづくりをチームで行い、競技と発表を行います。専門科目の位置づけや意味をグループワークの中で楽しく学ぶことができ、チームワーク力とリーダーシップ力、プレゼンテーション力を自然に身につけます。
この科目は学生には最も楽しいと評判で、時間を忘れてものづくりに熱中し、機械工学の勉強ができる特色あるものです。


少人数クラスによる機械の4力学

熱力学、流体力学、材料力学、機械力学は4力学と呼ばれ、ロボット、航空機や自動車などの設計には不可欠で、機械工学を志す人には万国共通の必須科目です。
これらの4科目を1年生からコース別に少人数クラスで学ぶことで機械工学の基礎力を修得し、卒業研究を通じて実社会における機械の設計と制御、高度な研究開発などの応用への展開が可能となります。


機械工学実験および演習

講義によって学んだ機械工学の4力学に関する基礎力を実験とそれに関わるディスカッション、さらに徹底した演習を行うことで実質的な力にします。
特別に用意された実験課題や演習問題を解くことによって講義で学んだ学問の本質が理解でき、荷重から部材の形や寸法、自動車に必要な馬力、ロボットの構造や寸法の決定や操作アルゴリズムの設計といった具体的解析力を身につけることができます。

pagetop